転職の際にモラハラ被害を敢えて告げてみる

職場でモラハラの被害に遭った際、それに改善の兆しが見えない場合は転職によって人間関係をリセットしてしまうのも一つの手段です。
しかし、実際に転職の面接の際などに「ハラスメント被害により転職する」と伝えるのは、あまり良くないとされています。
好意的に捉えてくれる企業もありますが、一般的にマイナス要因を転職理由とした場合は、その人に対して「無責任だ」というレッテルが貼られてしまうため避けなければなりません。

一方で、モラハラなどのハラスメント被害に遭ったことを直截に告げた方が、特殊事例ながらも転職が成功しやすいというケースもあります。
例えば、社内コンプライアンスや社員の精神衛生に気を配っているような企業などでは、ハラスメント被害も会社の気風を高める貴重な経験の一つだと認識してくれる場合があります。
狙い目は1000人以上の規模を持つ企業ですが、具体的な告げ方にも要領があるので注意しておきましょう。
例えば、まず最初に正当な転職に対する展望を述べた後、「以前の職場で遭ったハラスメントの経験から、自分なりの意見や対策案を持つに至りましたが、御社はそれを実現できるだけの気風にあふれているのも志望動機の一つです」と告げれば、企業が目指す方向性と合致した意見を持った人材だと判断されて、転職を勝ち取ることができるでしょう。
要は過去に受けたハラスメントを踏み台にして、より良い形で企業に貢献してくれるような姿勢を見せることが重要です。